Beat Sense 終了のお知らせ。

btsester2009-01-17

 10年以上続けて来た、本店"Beat Sense"ですが、長らく開店休業状態だったため終了することにしました。このブログは続けて行きます。以下、Beat Senseに関する回顧文。

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 思えば10年よりも前の話。大学入ったのがきっかけで入ったインターネットの世界。かろうじて"Yahoo!"は日本でサービスを開始していたけど、"Google"も"2ちゃんねる"もまだ存在していない時代。一番初めて繋いだサイトはコーネリアス主宰のレーベル"Trattoria"のサイト。まだオフィシャルのページなんて数えるほどしかなかったけど、確かMore Betterって雑誌で知って、これがインターネットかって思った。遅すぎる回線で、ようやく現れた画像に興奮したっけ。
 そして、右も左も解らぬまま開いたホームページだったけど、当時個人で開いていたページなんて数えるほど、自然とインターネット全体の中でコミュニティが出来上がって。いまのような商業ベースの誰かが用意したコミュニティなんかじゃなくって、良心だけで成り立ってたんじゃないかと思えるような感じで、ホームページ開いているだけで、結構メールとか反応もらってうれしかったなぁ。
 Beat Senseって名前は、当時から好きだったCommon Sense(現Common)からSenseって単語を使いたくて、あとはBeatnutsとか連想して、意味が通ったのでこれにした。もちろん現ブログの"Beats, Senses & Life"ってのもBeat SenseからA Tribe Called Questの"Beats, Rhymes & Life"ってアルバムタイトルをもじって。このアルバムは、初めて聴いたトライブのアルバムってこともあって、思い出深い。
 1999年、ミックステープ「Kemume Jam」の001を制作。MUROのミックステープは聴いたことなかったけど、それに憧れて。貧乏学生には2000円とかするミックステープは高くて買えませんでした。いまでは溢れるほどにMIX CDが出てるけど、MIX CDも当時はFunkmaster FlexのオフィシャルのMIX CDぐらいしかなかった。まぁまだ個人でCD-Rを焼くのが一般的な時代じゃないしね。でも、2000年の"002"からは全部PC上でミックスして作ってるんだけど、この時パソコンでMIX CD作ってる人なんて誰もいなかったから、いい試みが出来たんじゃないかな。その後、Kemume Jamは10種類ぐらい作ったけど、これらのミックステープのお陰で、インターネットを離れて現実の色々な人に出会えて、その点でいいモノ作ったなと、感謝しています。もう作らなくなった理由は色々あるけど、一番の理由はかつて作ってた時と、音楽にかける情熱が全然違ってること(藤原ヒロシがDJ辞めた理由と同じだけど、この発言聞いて、コレだと確信しました)。だってもう当時の情熱は込められないよね、どうあがいても。そもそも巷に良質なミックステープ、Mix CDが溢れ、自分が作る必要なんて全然なくなって。知識的にはそりゃ増えてるけど、やっぱりそういうもんじゃない。10本も作っておいてなんだけど、2本目の002が頂点だとも思ってるから。それはクボタタケシの数あるミックステープ"Classics"シリーズの中でも処女作の1が一番輝いてるというのにも近いのかも。
 で、大学卒業して、会社入って7年。この間ホームページ上では特に目立った活動してません。ブログ始めたのが2003年の9月。ここに移ったのが2006年9月か。ホント何も新しいことしてない。それだけ。その分、仕事で、もしくは生活上で新しいことだらけですが。
 でもこのブログのようにインターネット上で何か記録を残していくこと、そして見知らぬ誰かと繋がっていること、これらのことは自分が現実社会で生活する上で、何か非常にバランスが取れていることだけは間違いないようです。なんだろ、別に何する訳でもないのですが。