今夜はブギーバック

　僕の「心のベストテン第１位」に15年ものあいだ居続ける曲「今夜はブギーバック」。15年で今30歳なんだから、もう人生の半分を占めますか。その曲がスチャダラパーの側近中の側近TOKYO NO.1 SOUL SETのバックトラックに、ボーカル・ハルカリでカバーされシングル「今夜はブギー・バック」として発売。様々なカバーが乱発されているこの曲だけど、アグレッシブなギターに、キュートなボーカル、原曲とは全く違う印象の流石のアレンジで、カバーものでは1番の出来じゃないかな。今年は、15年もの時を経て「今夜はブギーバック」の再来かとも言われる、七尾旅人×やけのはらによる大名曲「Rollin’Rollin’」なんかも生まれ、この1曲の持つ影響力の強さを思い知らされました。
　そういえば、まだ高校１年生だった1995年、ブギーバックのアンサーソング「DO THE BOOGIE BACK」が収録されたECDのアルバム「ホームシック」を、試聴もなしに新品で買って、全然理解出来なかった記憶があります。その後、YTR&TWIGYの「MASS 対 CORE」から日本語ハードコアヒップホップに、クボタタケシのトラックと、ECD本人まで、まさか「ホームシック」が2009年の今に繋がっていく音楽趣味の方向性を決定づける１枚になるとは当時は思いもよりませんでした。これもブギーバックのおかげ。